MEOは何から始めるべきか|最初の30日でやることの優先順位
MEOに手をつけようと思ったとき、やることが多すぎて順番が決まらない、という状態で止まっている店舗をよく見ます。写真を増やすのか、口コミを集めるのか、投稿を始めるのか。どれも間違い…

目次 5 SECTIONS
- Googleは順位を「関連性」「距離」「知名度」の3つで説明しており、距離は店舗側から動かせない
- 最初にやるのはオーナー確認で、ハガキ方式は到着までに時間がかかるため着手を最優先する
- 30日目は順位ではなく、パフォーマンスの検索語句と閲覧数を見て次の打ち手を決める
MEOに手をつけようと思ったとき、やることが多すぎて順番が決まらない、という状態で止まっている店舗をよく見ます。写真を増やすのか、口コミを集めるのか、投稿を始めるのか。どれも間違いではないのですが、先にやっておかないと後の作業が無駄になるものがあります。
最初の30日は、施策を広げる期間ではなく、土台の順番を間違えない期間です。ここでは、Googleが公表している順位の考え方を起点に、着手の順番と、30日目に何を見るかを整理します。
MEOの順位は何で決まるのか
Googleは、ローカル検索結果のランキングが次の3つで決まると説明しています。
| 要素 | Googleの説明 | 店舗側から動かせるか |
|---|---|---|
| 関連性 | 「検索語句とビジネス プロフィールが合致する度合い」 | 動かせる。カテゴリ、説明文、商品・サービスの登録が効く |
| 距離 | 「検索しているユーザーから各ビジネス拠点までの距離」 | 動かせない |
| 知名度 | 「ビジネスがどれだけ広く知られているか」 | 間接的に動かせる。口コミ、ウェブ上の言及などが関わる |
3つのうち距離は固定です。ここを前提に置くと、最初の30日で投資すべきなのは関連性の土台づくりだと分かります。
口コミについても、同ヘルプに「クチコミ数が多く評価の高いビジネスは、ローカル検索結果のランキングが高くなります」と書かれています。ただしこれは公表されている関係の説明であって、口コミを増やせば必ず順位が上がるという保証ではありません。距離や既存の知名度が同時に働くため、同じ施策でも店舗によって結果が変わります。
もうひとつ確認しておきたいのが費用の扱いです。同じヘルプには「Google では、ランキングを上げるためのリクエストや金銭の受け取りには一切応じておりません」と明記されています。Googleへの支払いで順位を買う方法は存在しません。
最初の30日で何を、どの順でやるのか
1〜7日目:オーナー確認を通す
すべての設定は、オーナー確認が済んでいないと公開に反映されません。ここが最初のボトルネックになります。
2026年9月時点のヘルプでは、確認方法として電話またはテキストメッセージ、メール、ライブビデオ通話、ハガキが案内されています。方法はビジネスによって選べるものが変わります。
注意したいのはハガキです。ヘルプには「コードは通常 14 日以内に届きます」とあり、さらにコードは30日で失効します。届いてから動くのでは遅く、初日に申請を出しておくのが現実的です。確認後の審査にも最長で5営業日ほどかかるとされています。
ライブビデオ通話を選ぶ場合、営業時間内しか利用できません。通話では店舗の所在、実際に営業していること、管理権限(鍵や関係者用スペースなど)を見せることが求められます。撮影する順番を先に決めておくと、やり直しが減ります。
8〜14日目:基本情報を実態に合わせる
確認が通ったら、関連性に直接効く項目から埋めます。
- カテゴリを実態に合わせる(メインは主業態そのものを表す語を1つ)
- 店舗名を実際の店名どおりにする
- 営業時間と特別営業時間を入れる
- 住所・電話番号を、自社サイトやポータルの表記とそろえる
- 属性(駐車場、Wi-Fiなど)を設定する
ここで最も事故が多いのが店舗名です。ガイドラインは、実際のビジネスで一貫して使用し認知されているブランド名を使うよう求めており、キャッチコピーや宣伝文句を店舗名に追加することを認めていません。「〇〇駅前・地域No.1の」といった付け足しは、ガイドライン違反にあたります。違反はプロフィールの停止につながる可能性があります。
順位を上げるつもりの一手で、プロフィールごと止まるのが最悪の結果です。店舗名は触らない、が安全側の判断になります。
15〜21日目:写真と、検索される語の見当をつける
ヘルプは、写真や動画で提供している商品やサービスを紹介し、ビジネスのストーリーを伝えられると説明しています。枚数の正解は示されていないため、「何枚あれば足りる」という基準は置けません。外観・内観・商品・スタッフといった、来店前に知りたい情報が一通りそろっているかで判断してください。
私たちが支援した範囲では、この段階で写真をまとめて用意しておくと、以降の運用が続きやすい傾向がありました。逆に、毎週少しずつ撮ろうとした店舗ほど止まりやすい印象があります。
22〜30日目:口コミの導線をつくる
口コミは、依頼の仕組みがないと安定して増えません。ただし、増やし方にはGoogle側の制約があります。
「禁止または制限されているコンテンツ」は、クチコミの投稿や否定的なクチコミの修正・削除と引き換えに、金銭的報酬・割引・無料の商品やサービスなどのインセンティブを提供する行為を禁じています。さらに、スタッフに一定件数の獲得を求めることや、スタッフ名など特定の内容を含めるよう求めることも認めていません。
この段階でつくるのは、特典ではなく声かけとリンクの導線です。会計時の一言、レシートやPOPのQRコード、来店後の連絡といった経路を1つか2つ決め、誰がいつ行うかまで決めておきます。
30日目に何を見て判断するのか
30日で順位を評価するのは早すぎます。見るのはパフォーマンスの実数です。
| 指標 | Googleヘルプの定義 | 30日目の使い方 |
|---|---|---|
| 検索語句 | 「ビジネスの検索に使用された検索語句」 | 想定した語と実際の語のずれを見る |
| 閲覧数 | Google検索とGoogleマップでプロフィールを閲覧したユーザーの数 | 母数が動いているかを見る |
| 通話数 | 通話ボタンがクリックされた回数 | 閲覧が行動につながっているかを見る |
| ルート | ビジネスへのルートを検索したユーザーの数 | 同上。来店型では重要 |
| ウェブサイトのクリック | プロフィールに表示されたウェブサイトへのリンクのクリック数 | 自社サイト側の受け皿を点検する材料 |
検索語句については、ヘルプに「[検索] 指標は毎月月初に更新されます」と記載があります。日次で追える指標ではないため、月初にまとめて確認する運用にしてください。
見るべきは、想定していた語で実際に検索されているかどうかです。ずれていれば、直すのは順位ではなくカテゴリや説明文、つまり関連性の側です。
30日で手を出さないほうがよいこと
- 店舗名へのキーワード追加(ガイドライン違反にあたり、停止の可能性があります)
- 特典と引き換えの口コミ依頼(Googleのポリシー違反です)
- 複数項目の同時変更(何が効いたか分からなくなります)
- 順位の毎日のチェック(変動の幅に振り回され、判断を誤ります)
よくある質問
30日で順位は上がりますか
上がる場合もありますが、保証はできません。順位には距離の要素が含まれ、店舗側から動かせないためです。30日で評価すべきなのは順位そのものではなく、オーナー確認が完了し、基本情報が実態と一致し、口コミの依頼導線が動いているかどうかです。
写真は何枚あればよいですか
Googleは推奨枚数を公表していません。枚数よりも、外観・内観・商品やサービス・提供の様子といった、来店前に知りたい情報が一通りそろっているかで判断してください。数だけを増やしても、実態と合っていなければ来店後の評価につながりません。
有料のMEOサービスを使えば早く順位が上がりますか
Googleは、ランキングを上げるためのリクエストや金銭の受け取りには応じないと明記しています。支払いによって順位そのものを買うことはできません。外部サービスが代行できるのは、設定や更新、口コミ運用といった作業の部分です。順位保証をうたう提案には、根拠を確認してください。
オーナー確認が通らない場合はどうすればよいですか
確認方法によって原因が異なります。ハガキは通常14日以内に届き、コードは30日で失効するため、期限を過ぎた場合は再申請になります。審査自体にも最長で5営業日ほどかかるとされているため、数日で判断せず、期限を確認したうえで次の手を検討してください。
本記事の手順・仕様は2026年9月時点のものです。Googleの仕様は変更されることがあります。
自店の現状を1分で確かめる
記事の内容を自店に当てはめる前に、いまの状態を数値で把握しておくと、どこから手をつけるべきかが決まります。無料MEO診断は5問1分、登録不要でスコアが出ます。
あわせて読みたい
MEOの競合分析のやり方|比べられる項目と分からない範囲
競合分析をしたいという相談で多いのは、「上に出ている店が何をしているのか知りたい」というものです。この問いは自然ですが、そのまま追うと行き止まりになります。 G
MEO対策を自分でやる方法|作業量と優先順位の決め方
「MEOは自分でもできる」という説明と、「専門業者に任せるべき」という説明が同時に流れています。どちらも間違っていません。作業の種類によって、必要な時間も難しさ
Googleマップの順位の正しい調べ方と計測の落とし穴
自店をスマートフォンで検索したら3位だったのに、スタッフの端末では表示されない。そういう相談を定期的に受けます。どちらかが間違っているわけではなく、どちらも正し
Magazine


