MEOの競合分析のやり方|比べられる項目と分からない範囲
競合分析をしたいという相談で多いのは、「上に出ている店が何をしているのか知りたい」というものです。この問いは自然ですが、そのまま追うと行き止まりになります。 Googleはランキン…

目次 6 SECTIONS
- Googleはランキングの計算式を公開していないため、競合分析で分かるのは差分であって原因ではない
- 順位の3要素のうち距離は動かせず、比較する意味があるのは関連性と知名度に関わる項目である
- 競合のプロフィールへの編集提案やクチコミの報告を対抗手段に使うことは、Googleのポリシーに触れる
競合分析をしたいという相談で多いのは、「上に出ている店が何をしているのか知りたい」というものです。この問いは自然ですが、そのまま追うと行き止まりになります。
Googleはランキングの計算式を公表していません。つまり、競合のプロフィールをどれだけ細かく観察しても、何が順位を作っているかは特定できません。分かるのは、自店との差がどこにあるかまでです。
この記事では、その制約を先に確認したうえで、実際に比較できる項目、検索地点を変えて確認する手順、そして対抗手段として使ってはいけない行為を整理します。
競合分析で分かることと、分からないこと
ヘルプは「検索アルゴリズムの詳細は、すべてのユーザーにとって可能な限り公平なランキング システムを構築するために機密情報となっています」と明記しています。各要素の重み付けや計算式についての記載はありません。
ここから、競合分析の位置づけがはっきりします。
| 分かること | 分からないこと |
|---|---|
| 自店と競合の公開情報の差分 | その差分が順位にどう効いているか |
| 競合のカテゴリ、クチコミ数、評価、写真の量 | 各要素の重み付け |
| 検索地点を変えたときの順位の並び | 並びが変わった原因 |
| 自店のプロフィールがどの検索語句で表示されたか | 競合がどの検索語句で表示されたか |
最後の行は、実務でよく誤解される点です。パフォーマンスデータについてヘルプは「オーナー確認済みのビジネス プロフィールでのみご利用いただけます」としています。競合の検索語句や閲覧数を見る方法は、公式には用意されていません。「競合の流入キーワードが分かる」という説明を受けたときは、その根拠を確認してください。
競合分析は原因を特定する作業ではなく、仮説を立てるための材料集めです。そう位置づけたうえで進めると、無駄が減ります。
順位の3要素のうち、どこを比較するのか
Googleは、ローカル検索結果が「主に関連性、距離、知名度に基づいて表示されます」と公表しています。要素ごとに、比較する意味があるかどうかは変わります。
| 要素 | ヘルプの定義 | 比較する意味 |
|---|---|---|
| 関連性 | 検索語句とビジネスプロフィールが合致する度合い | ある。カテゴリや情報の充実度は公開されており、差を直接見られる |
| 距離 | 検索しているユーザーから各ビジネス拠点までの距離 | 低い。移転しない限り動かせない |
| 知名度 | ビジネスがどれだけ広く知られているか | 一部ある。クチコミ数と評価は公開されている |
知名度について、ヘルプは「ビジネスにリンクしているウェブサイトの数やクチコミの数などの情報にも基づいています」とし、「クチコミ数が多く評価の高いビジネスは、ローカル検索結果のランキングが高くなります」と書いています。クチコミ数と評価を比較対象に入れる根拠は、ここにあります。
一方で、距離は比較しても打ち手に結びつきません。競合が駅前で自店が駅から離れている場合、その差は分析の結論ではなく前提条件です。距離の不利を関連性と知名度で埋められるかを考える、という順になります。
比較する手順
以下は、確認できる公式情報の範囲で組み立てた手順です。
- 自店の検索語句を書き出す。 パフォーマンスの「検索」で、実際に表示された検索語句を確認します。ヘルプは「毎月月初に更新されます。表示されるまでに 5 日ほどかかることがあります」としているため、月初すぐではなく数日おいて見てください。
- 検索地点を変えて順位を見る。 距離が要素に含まれるため、1か所で検索した結果は代表値になりません。商圏内の数地点で同じ語句を検索し、並びを記録します。
- 比較項目を一覧にする。 次節の表の項目を、自店と上位3〜5店について埋めます。
- 差が大きい項目だけを残す。 すべてを揃えようとすると手が止まります。差が目立つ項目に絞ります。
- 自店で動かせるものから着手する。 距離や既存のクチコミ総数は短期では動きません。カテゴリ、情報の欠落、写真、返信の運用から入ります。
- 翌月の同じ地点・同じ語句で再確認する。 検索語句の指標が月次更新である以上、評価の間隔も月単位が無理のない設定です。
2の地点をどこまで細かく取るかに公式の基準はありません。私たちが支援した範囲では、商圏の中心と外縁の数地点を固定して毎月同じ場所で見る形が、変化を追いやすくなっています。
比較する項目
| 項目 | 見るところ | 注意点 |
|---|---|---|
| メインカテゴリ | マップ上の表示 | 同じ業態でも別のカテゴリを選んでいることがある |
| 追加カテゴリ | マップ上の表示 | 実際に提供しているサービスに限るのがガイドライン |
| クチコミ数 | プロフィール | 累積値なので、短期の施策では縮まらない |
| 平均評価 | プロフィール | 件数が少ないと1件の影響が大きい |
| 返信の有無 | クチコミ一覧 | Googleが改善項目に挙げている |
| 写真の量と種類 | プロフィール | 推奨枚数はヘルプに記載がない |
| 基本情報の欠落 | プロフィール | 営業時間、電話番号、属性の未入力は差が出やすい |
| 商品・サービスの登録 | プロフィール | 商品の登録は対象国・地域の小売業者のみ利用可能 |
この表に「被リンク数」を入れていないのは、外部から正確に数えられないためです。知名度の説明にウェブサイトの数が挙げられている一方、その計測方法は公表されていません。推定値を順位の説明に使うことは避けています。
やってはいけないこと
競合分析の延長で、相手のプロフィールに手を出す提案を受けることがあります。これはポリシーに触れます。
- 競合のプロフィールの情報を改ざんする。 マップでは第三者も場所の名前、カテゴリ、営業時間、電話番号などの編集を提案できますが、すべての編集は審査対象です。ヘルプは「ビジネス情報を大幅に変更しようとする編集は承認されない場合があります。こうした編集は、多くの場合不正行為であるか、またはビジネス リスティングを削除しなければならない状況に該当します」としています。投稿コンテンツのポリシーにも「改変、悪ふざけ」として「場所の情報を不適切なものや低品質なものに改ざんすること」が挙げられています。
- 競合に不利なクチコミを投稿する、させる。 ポリシーは禁止行為として「競合他社のお店やビジネスについて、その企業や商品の評判を傷つけるコンテンツを投稿する行為」を明記しています。利益相反の説明には「業界の競合他社、家族関係など」が含まれるとあります。
- 根拠なく競合のクチコミを報告する。 ヘルプは「内容に不満がある、気に入らないという理由だけで、クチコミを報告することはしないでください。Google は、事業者とユーザー間の紛争には関与しません」としています。削除の対象はポリシーに違反しているクチコミのみです。報告の評価には通常数日かかるとされています。
- 順位の保証をうたう提案に乗る。 ヘルプは「Google では、ランキングを上げるためのリクエストや金銭の受け取りには一切応じておりません」と書いています。1位を保証するという説明は、この記述と矛盾します。
競合分析の目的は、相手を下げることではなく自店の欠落を見つけることです。前者に向かった時点で、ポリシー違反のリスクを自分で抱えることになります。
よくある質問
競合が使っている検索キーワードを知る方法はありますか
公式には用意されていません。パフォーマンスデータは「オーナー確認済みのビジネス プロフィールでのみご利用いただけます」とされており、自店のプロフィールに紐づくGoogleアカウントでログインして見るものです。競合の検索語句が分かるという説明を受けた場合は、何をどう推定しているのかを確認してください。推定値と実測値は区別して扱う必要があります。
競合分析はどのくらいの頻度でやるべきですか
公式の基準はありません。ただし、検索語句の指標が毎月月初に更新され、表示までに5日ほどかかるとヘルプに書かれているため、それより短い間隔で評価しても新しい情報は増えません。月1回を目安に、同じ地点・同じ語句で比べるのが無理のない設計だと考えています。
検索する場所によって順位が違うのは不具合ですか
不具合ではありません。Googleは順位の要素に距離を含めると公表しており、「距離とは、検索しているユーザーから各ビジネス拠点までの距離を指します」と定義しています。地点を変えれば並びが変わるのは、仕様どおりの挙動です。だからこそ、1か所で検索した順位を自店の順位として扱わないことが重要です。
競合のほうがクチコミ数が多いと、追いつけませんか
クチコミ数と評価は知名度に関わるとヘルプに書かれていますが、順位がそれだけで決まるとは公表されていません。関連性に関わるカテゴリや情報の正確さ、距離の条件も同時に効いています。クチコミ数の差を埋めるのには時間がかかるため、先に関連性側の欠落を埋めるのが現実的です。なお、クチコミを増やすために報酬を提供する行為はポリシーで禁止されています。
本記事の手順・仕様は2026年10月時点のものです。Googleの仕様は変更されることがあります。
自店の現状を1分で確かめる
記事の内容を自店に当てはめる前に、いまの状態を数値で把握しておくと、どこから手をつけるべきかが決まります。無料MEO診断は5問1分、登録不要でスコアが出ます。
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