飲食店が口コミを増やす方法|依頼タイミングと文例
飲食店の口コミが増えない理由は、たいてい文面ではありません。声をかける場面が決まっていないことです。 「気づいたら頼んでね」とスタッフに伝えている店舗では、ほぼ増えません。ピーク時…

目次 8 SECTIONS
- 口コミが増えない原因の多くは、依頼する場面が決まっていないことにある
- 依頼できるのは実体験にもとづく投稿のみで、特典との引き換えはGoogleのポリシーで禁止されている
- 客席・会計・退店後の3点のうち、自店で無理なく回るのは通常1つだけ
飲食店の口コミが増えない理由は、たいてい文面ではありません。声をかける場面が決まっていないことです。
「気づいたら頼んでね」とスタッフに伝えている店舗では、ほぼ増えません。ピーク時に判断を求められれば、後回しになるのが当然だからです。決めるべきなのは言い回しではなく、いつ・誰が・何を渡すかのほうです。
ここでは、飲食店の営業の流れに沿って依頼できる場面を洗い出し、それぞれの文例と、やってはいけない依頼の仕方を整理します。
依頼の前に、越えてはいけない線を確認する
Googleのユーザー投稿コンテンツ ポリシーは、事業者が「実体験に基づくコンテンツの投稿を募ったり促したりする行為」を許容しています。依頼は禁止されていません。
禁止されているのは次の3つです。飲食店では、いずれも現場で起こりやすい形をしています。
| 禁止されている行為 | 飲食店で起きやすい形 |
|---|---|
| 投稿や修正・削除と引き換えにインセンティブを提供する | 「クチコミ投稿でドリンク1杯サービス」のPOP |
| 実体験に基づかない投稿 | 開店直後に知人へ依頼して件数を作る |
| 雇用関係・契約関係にある人による投稿 | アルバイトとその家族に投稿してもらう |
「クチコミを増やすためのヒント」にも、クチコミと引き換えに無料または割引価格で商品やサービスを提供することは固く禁じられていると明記されています。違反した場合、投稿の削除だけでなくプロフィールの制限につながる可能性があります。
さらに日本国内では、謝礼をともなう投稿依頼について景品表示法の論点があります。消費者庁は令和5年10月1日から、一般消費者が事業者の表示であることを判別することが困難な表示を、景品表示法第5条第3号の告示として指定しています。特典をともなう施策を実施する前に、運用基準の確認と、必要に応じた法務確認を行ってください。
依頼できる場面は3つしかない
飲食店で口コミ依頼が成立するのは、実質的に次の3点です。全部やろうとすると現場が回らないため、まず1つに絞ってください。
| 場面 | 向いている業態 | 渡すもの | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 客席(料理提供後〜食後) | 個室、コース、接客時間が長い店 | 卓上カード | ピーク時は飛ばしてよいと決めておく |
| 会計時 | カウンター会計、レジ対応がある店 | レシート同封カード、口頭+QR | 後客が並んでいる時は行わない |
| 退店後(LINE・メール) | 予約制、会員基盤、宴会予約がある店 | メッセージ内のリンク | 連絡先の利用目的に反しない範囲で |
セルフレジやモバイルオーダー中心の店舗では、口頭の依頼が成立しません。この場合は卓上カードか、テイクアウト袋に入れるカードに寄せることになります。
客席で依頼する
料理を下げるタイミング、またはデザート提供時が現実的です。会話が成立している卓に限ります。
本日はありがとうございました。もしよろしければ、Googleのクチコミで感想をいただけると励みになります。こちらのQRコードから1分ほどで投稿できます。お時間のあるときで構いません。
卓上カードを置いておくだけでは、ほとんど読まれません。一度手渡す動作を挟んだときに限って機能します。
会計時に依頼する
会計は全員が必ず通る唯一の接点です。ただし、後ろに客が並んでいる状況では成立しません。
ありがとうございました。こちらにGoogleのクチコミのQRコードがありますので、よろしければご感想をお願いします。難しければ気にしないでください。
伝票ホルダーやレシートに挟んでおく方法は、声かけができない時間帯の代替になります。渡した枚数を記録しておくと、投稿数との関係が見えるようになります。
退店後にLINE・メールで依頼する
宴会予約や記念日利用など、事前に連絡先を受け取っている場合に使えます。
○○様
昨日は△△をご利用いただきありがとうございました。ご予約を担当した□□です。
差し支えなければ、Googleのクチコミで当日のご感想をお聞かせいただけないでしょうか。下記のリンクから1分ほどで投稿できます。
(クチコミリンク)
評価の高い低いにかかわらず、率直に書いていただいて構いません。今後の改善に使わせていただきます。返信は不要です。
送信は当日の営業終了後から翌日の午前中を目安にしています。これは私たちが支援した範囲での目安であり、業態によって適切な間隔は変わります。予約時に受け取った連絡先を使う場合は、取得時に伝えた利用目的の範囲を超えないよう確認してください。
クチコミリンクとQRコードを用意する
2026年9月時点の手順です。Googleの管理画面の仕様は変更されることがあります。
- Googleビジネスプロフィールを開く
- 「クチコミを読む」から「クチコミを増やす」を選ぶ
- リンクを使う場合は、コピーアイコンをクリックしてリンクをコピーする
- QRコードを使う場合は、QRコードを右クリックして「名前を付けて画像を保存…」を選ぶ
QRコードの生成はパソコンのブラウザでのみ可能です。 店舗のタブレットやスマートフォンからは取得できません。
複数店舗を運営している場合、リンクは店舗ごとに異なります。カードを一括発注する前に、店舗別になっているかを必ず確認してください。
スタッフに依頼を定着させる
文面を配っても定着しません。決めるべきなのは、次の4つです。
- 依頼する場面を1つに決める(例:会計時のみ)
- 飛ばしてよい条件を決める(例:レジに2名以上並んでいるときは行わない)
- 断られたときの対応を決める(一度で引く。理由を聞かない)
- 記録の方法を決める(渡したカードの枚数を日報に1行)
断ってよいと明示することを文例から外さないでください。飲食店は再来店が前提の商売です。一度の依頼で気まずさを残すほうが損失として大きくなります。
投稿数は、依頼件数に対して大きく目減りします。増えない週があっても、依頼の場面を変えるより先に、渡した枚数が記録どおりかを確認してください。原因が文面にあることは多くありません。
よくある質問
「クチコミ投稿でドリンク1杯サービス」のPOPは違反ですか
Googleのポリシーでは、クチコミの投稿と引き換えに無料または割引価格で商品やサービスを提供することが明確に禁止されています。POPとして掲示する形も、引き換えを条件にしている点は同じです。投稿の有無にかかわらず全員に提供しているサービスであれば引き換えにはあたりませんが、掲示の仕方によって誤解を招く可能性があります。
食べログなどの他媒体とどちらを優先すべきですか
目的が異なります。Googleのクチコミ数と評価は、ローカル検索結果の掲載順位に影響すると公表されています。他媒体の口コミに同じ効果があるとする公式資料は確認できません。一方で、媒体ごとに利用者層が違うため、どちらかに寄せるべきとまでは言えません。依頼の場面が1つしか作れない場合は、Googleを優先する根拠のほうが明確です。
開店直後で口コミがゼロです。まず何をすべきですか
知人に依頼して件数を作ることは避けてください。実体験に基づかない投稿はポリシー違反であり、雇用関係にある人の投稿も利益相反として禁止されています。実際に来店した客への依頼の場面を先に決め、営業日ごとに同じ運用を続けるほうが早く積み上がります。
低評価が増えるのが怖いのですが
依頼先を評価の見込みで選び分けることはできません。現実的な手当ては、依頼の前に不満を受け取る接点を作ることです。会計時に「何か気になった点はありませんでしたか」と一言挟み、その場で解決できるものを解決してから依頼する、という順番にしてください。
本記事の手順・仕様は2026年9月時点のものです。Googleの仕様は変更されることがあります。
自店の現状を1分で確かめる
記事の内容を自店に当てはめる前に、いまの状態を数値で把握しておくと、どこから手をつけるべきかが決まります。無料MEO診断は5問1分、登録不要でスコアが出ます。
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