本文へスキップ
無料MEO診断
口コミ運用 ステマ規制口コミ依頼

口コミ依頼の切り出し方|断られにくい伝え方と線引き

口コミを増やしたいが、お客様に切り出すのが気まずい。スタッフに任せたら誰も声をかけていなかった。現場でよく起きることです。 気まずさの正体は、多くの場合「お願いしている」という感覚…

目次 4 SECTIONS
この記事の結論
  • 見返りと引き換えの依頼はGoogleのポリシーで禁止されており、依頼の設計はまずこの線引きから始める
  • 依頼は「投稿を促す」のではなく「投稿できる状態を渡す」と考えると断られにくい
  • 内容に影響を与えず、全員に同じ条件で声をかけることが、規制と実務の両面で安全な形になる

口コミを増やしたいが、お客様に切り出すのが気まずい。スタッフに任せたら誰も声をかけていなかった。現場でよく起きることです。

気まずさの正体は、多くの場合「お願いしている」という感覚にあります。評価を求める行為だと捉えると、言い出しにくくなり、断られたときの後味も悪くなります。

この記事では、Googleのポリシーと景品表示法の線引きを先に確認したうえで、依頼のタイミング、伝え方、渡す手段の整え方を整理します。例文そのものより、どう設計すれば無理なく続くかに重点を置きます。

先に線引きを確認する

依頼の工夫を考える前に、やってはいけないことを押さえてください。ここを曖昧にしたまま現場に任せると、善意で規約違反に踏み込むことがあります。

Googleは、クチコミの投稿や否定的なクチコミの修正・削除と引き換えに、金銭的報酬、割引、無料の商品やサービスなどのインセンティブを提供することを禁止しています。ヘルプには、これらは虚偽のエンゲージメントと見なされ「固く禁じられています」と記載されています。実体験に基づかないコンテンツの投稿を募ったり促したりすることも、販売者の禁止行為として挙げられています。

一方で、同じポリシーには許可されている行為も書かれています。インセンティブを提供したり、評価やクチコミの内容に影響を与えようとしたりせずに、実体験に基づくコンテンツの投稿を募ることは認められています。つまり、依頼そのものが禁止されているわけではありません。

景品表示法の側から見た線

日本では、令和5年10月1日からステルスマーケティングが景品表示法違反となっています。規制の対象は「一般消費者が事業者の表示であることを判別することが困難である表示」で、消費者庁は、企業がインフルエンサー等の第三者に依頼・指示するものも広告に含まれると説明しています。

一方、個人の感想等の広告でないものは規制の対象外とされています。規制の対象となるのは商品・サービスを供給する事業者であり、依頼を受けた第三者側は対象にならない、という整理も示されています。

実務上の分かれ目は、事業者が内容に手を出しているかどうかです。書いてほしい内容を指定する、下書きを渡す、投稿前に確認する。こうした関与が入ると、投稿者の感想ではなく事業者の表示に近づきます。逆に、投稿できる状態を渡すだけで内容に触れなければ、その懸念は生じにくくなります。

依頼の形と判断

依頼の形 Googleのポリシー 景品表示法の観点
会計時に一律で声をかけ、リンクを渡す 認められている(内容に影響を与えない募集) 内容に関与していなければ問題になりにくい
高評価をつけてくれた人にだけ割引 禁止(インセンティブとの引き換え) 事業者の関与が強く、リスクが高い
文例を渡して、そのまま投稿してもらう 実体験に基づかない投稿の募集に近づく 事業者の表示と判断される余地がある
低評価を消してくれたら返金する 明確に禁止 別途、対応そのものが問題になりうる

判断に迷ったときは、「同じことを、そのお客様の目の前で全部説明できるか」で考えてください。説明しにくい設計は、たいてい線を越えています。

断られにくい切り出し方

線引きの中でできることは、実は限られています。だからこそ、伝え方とタイミングの差が出ます。

タイミングは「満足が言語化された直後」

依頼が通りやすいのは、お客様が自分の口で良かった点を言った直後です。「ちょうどよかったです」「思ってたより早かった」といった一言が出た場面がそれにあたります。

会計の流れ作業の中で機械的に言うと、断りやすい間ができます。逆に、感想が出た直後は会話が続いている状態なので、自然につながります。

判断がつかない場合は、次の順に優先度をつけてください。

  1. お客様から良かった点を言われた直後
  2. 施術・提供が終わり、片付けに入る前の間
  3. 会計後、退店までの見送りの間

3番目まで下がると通りにくくなります。無理に狙わず、次の機会に回すほうが結果的に続きます。

伝え方は「お願い」より「案内」

「口コミを書いてください」は、相手に判断を迫る形です。断る選択肢が明示されていないぶん、気まずさが両側に残ります。

負担が軽くなるのは、投稿できる状態を渡す言い方です。「よければ、こちらから感想を残せます」のように、行動の入口を示して、判断は相手に委ねます。断られても会話が終わらないため、スタッフ側の心理的な負担も下がります。

このとき、次の3点は入れないでください。

  • 評価の高さを求める言葉(「星5で」「良い評価を」)
  • 書いてほしい内容の指定(「駐車場のことを書いて」)
  • 見返りの示唆(「次回サービスします」)

いずれも、前の章の線引きに触れます。

スタッフによる差をなくす

依頼が続かない原因の多くは、個人の技量ではなく手順の不在です。誰が、どの場面で、何を渡すかを決めていないと、声をかけやすい人だけが動きます。

最低限、次の3つを決めておくと差が縮まります。

  • 声をかける場面(例:施術後の片付け前)
  • 渡す物(QRコードのカード、レシートの印字など)
  • 断られたときの引き際(一度で終える、追わない)

3つ目を明文化しておくことが効きます。粘らなくてよいと決まっていれば、切り出す心理的なハードルが下がります。

渡す手段を整える

口頭だけで「Googleで検索して口コミを」と伝えると、そこで脱落します。Googleは、リンクにアクセスするか、QRコードをスキャンするようユーザーに依頼する方法を推奨しています。

リンクとQRコードは、ビジネスプロフィールから作成できます。2026年9月時点では、パソコンのブラウザで「クチコミを読む」から「クチコミを増やす」を選び、リンクをコピーするかQRコードをダウンロードする流れです。モバイルデバイスからQRコードを生成することはできません。Googleの仕様は変更されることがあります。

置き場所としてヘルプが挙げているのは、領収書への記載、感謝メールへの追加、チャット終了時の挿入、店舗での印刷・掲示です。自店の導線に合うものを1つか2つ選べば十分で、全部やる必要はありません。

導入の順番としては、次のように進めると迷いが減ります。

  1. リンクとQRコードを作る
  2. 会計まわりに1か所だけ置く(カード立て、レシート、名刺サイズの案内)
  3. 声をかける場面を1つ決めて、2週間試す
  4. パフォーマンスの数字ではなく、声をかけた回数を記録する

4番目は見落とされがちです。件数が増えないとき、依頼が通っていないのか、そもそも声をかけていないのかで打ち手が変わります。回数を記録しておくと、その切り分けができます。

よくある質問

口コミを書いてくれた人に割引をしてもよいですか

できません。Googleは、クチコミの投稿や否定的なクチコミの修正・削除と引き換えに、無料または割引価格で商品やサービスを提供することを虚偽のエンゲージメントと見なし、禁止しています。全員に一律の割引を行っていて、口コミと無関係であれば別の話になりますが、口コミと結びつけた案内は避けてください。

文例を用意して渡すのは違反になりますか

内容を指定する行為は、実体験に基づかない投稿の募集に近づきます。消費者庁も、事業者が第三者に依頼・指示するものは広告に含まれるとしています。書く内容の指定ではなく、投稿の手順や場所の案内にとどめてください。「何を書けばいいか分からない」と言われた場合は、その場で聞いた感想をそのまま書いてもらう形が安全です。

高評価をつけてくれそうな人にだけ声をかけるのはどうですか

Googleのポリシーは、評価やクチコミの内容に影響を与えようとせずに投稿を募ることを条件にしています。相手を選別する運用は、内容への影響を意図した設計と受け取られる余地があります。実務上も、全員に同じ条件で声をかけるほうが手順が単純で、スタッフによる差も出にくくなります。

依頼しても書いてもらえません。何を見直せばよいですか

まず、声をかけた回数が記録されているかを確認してください。回数自体が少なければ、伝え方の問題ではありません。回数が十分あって書かれない場合は、渡す手段が原因のことが多く、口頭のみの案内をQRコードやリンクに変えるだけで変化することがあります。タイミングの見直しは、その後で構いません。

スタッフが気まずがって声をかけません

「お願い」の形になっていないか確認してください。評価を求める言い方は、断られる前提の会話になります。投稿できる状態を渡すだけの案内に変え、断られたら一度で引くと決めておくと、負担が下がります。声をかけた回数を評価対象にすると、件数を追う圧力が生まれて設計が歪むため、記録は改善のためだけに使ってください。

本記事の手順・仕様は2026年9月時点のものです。Googleの仕様は変更されることがあります。

Free tool

自店の現状を1分で確かめる

記事の内容を自店に当てはめる前に、いまの状態を数値で把握しておくと、どこから手をつけるべきかが決まります。無料MEO診断は5問1分、登録不要でスコアが出ます。

Lo

LocalBuzz Magazine編集部

編集長

店舗集客・MEO・口コミマーケティングを中心に、LocalBuzzマガジンの企画・編集を担当。 Googleマップや口コミ、SNS、LINEなど、店舗ビジネスを取り巻く集客手法について、「店舗運営者が実際に使える情報」を軸に情報を発信しています。 飲食店、美容サロン、クリニック、小売店をはじめとした店舗ビジネスの事例や最新動向をリサーチし、専門的になりがちなMEOやデジタルマーケティングの情報を、できるだけわかりやすく解説することを心がけています。 「口コミを、最高の広告にする。」をテーマに、地域で選ばれる店舗づくりに役立つ情報をお届けします。 担当領域 MEO/Googleビジネスプロフィール/口コミマーケティング/店舗集客/LINE・CRM/SNS活用

著者の記事一覧を見る

Related

あわせて読みたい

口コミ運用2026.10.21

口コミ返信の書き方5原則と審査で落ちない条件

口コミ返信は、書いた内容がそのまま世に出る作業ではありません。Googleの審査を通ってから公開されます。「返信したのに表示されない」という相談の多くは、ここで

無料MEO診断 資料ダウンロード